歴史的なスポットを巡ることが趣味の方にとっては、歴史的・芸術的な価値の高い重要文化財にも多く触れたいと考える方もいるのではないでしょうか。
しかし実は身近なところにも多くの重要文化財があることは意外と知られていません。
そこで今回は稲沢市にお住まいの方や、これからお引っ越しを考えている方に向けて、稲沢市で重要文化財に触れることのできる3つのお寺をご紹介します。
重要文化財など歴史文化に興味のある方だけでなく、お近くにお住まいの方もぜひ参考にしてみてくださいね。
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弊社へのお問い合わせはこちら稲沢市の重要文化財があるお寺「萬徳寺」
最初にご紹介するのは奈良時代(768年)に創建された歴史ある真言宗のお寺「萬徳寺」です。
こちらの萬徳寺では2つの建造物が重要文化財として指定されており、境内には弘法大師像や楊柳観音など重要文化財以外にも見どころが多く歴史を感じることができるでしょう。
萬徳寺の重要文化財「多宝塔・鎮守堂」
萬徳寺にある重要文化財の一つが室町時代に建立されたと認められている「多宝塔(たほうとう)」です。
明治34年に重要文化財として指定された多宝塔は、なかに大日如来様が安置されています。
萬徳寺の多宝塔は同じ稲沢市の重要文化財である性海寺の多宝塔と類似点が多く、性海寺の塔を参考にして建造されたと考えられているようです。
また萬徳寺には同じく室町時代に建てられた小社の「鎮守堂(ちんじゅどう)」が昭和33年に重要文化財として指定されています。
鎮守堂は多宝塔の北側に位置し、鮮やかな朱色と正面にある3つの戸口前に階段がつけられているのも特徴といえるでしょう。
また多宝塔と鎮守堂の2つの重要文化財は令和元年から令和2年にかけて屋根の檜皮葺を葺き替えるなどの保存修理工事がおこなわれており、歴史を感じる佇まいを残しながら建物を維持しています。
萬徳寺の別名「ぼたん寺」
2つの重要文化財を見ることができる萬徳寺は別名「ぼたん寺」とも呼ばれています。
境内に植栽されている約700株ものぼたんの花は4月下旬を目安に一斉に咲き見どころを迎えるのが特徴です。
ぼたんの花は1種類ではなく赤や紫、白や黄色などさまざまな種類が揃っており、花自体も大きく存在感があるため、見頃の時期は圧巻といえるでしょう。
豪華なぼたんに囲まれた境内で重要文化財や歴史にゆっくりと触れてみるのも良いのではないでしょうか。
●所在地:愛知県稲沢市長野3-2-57
●重要文化財:多宝塔(明治34年制定)/鎮守堂(昭和33年制定)
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稲沢市の重要文化財があるお寺「長光寺」
次に紹介するのは六角堂の通称で親しまれている、臨済宗妙心寺派のお寺である長光寺です。
長光寺は尾張六地蔵の一つでもあり、境内にある地蔵堂が六角の円堂のため六角堂と呼ばれるようになりました。
この六角堂は長光寺がある地名「六角堂」の由来ともいわれています。
長光寺の重要文化財「地蔵堂(六角円堂)・鉄造地蔵菩薩立像」
長光寺のシンボルでもある地蔵堂(六角円堂)は室町時代に建てられた、稲沢市では珍しい中国風の形式を持つ建造物です。
明治39年に重要文化財として指定されており、寺伝では1161年(応保元年)の建立となっていますが、塔の台にあたる露盤には1510年(永正7年)と銘があります。
六角円堂は全国でも珍しい形状で、現在まで残っている建造物が少ないため、中世を知ることができる例として貴重な建造物といえるでしょう。
さらに六角円堂に納められている本尊の鉄造地蔵菩薩立像も昭和35年に重要文化財として指定されています。
こちらの地蔵は別名「汗かき地蔵」とも呼ばれており、世の中に災厄が起きる前に全身に汗を噴き出し、危険を人々に知らせると言い伝えられているそうです。
そのような言い伝えのある鉄造地蔵菩薩立像の高さは160cmで、丸みのある柔らかな印象の地蔵菩薩像といえます。
1235年(文暦2年)に鉄で造られた像ですが、保存状態が良く穏やかな慈相もしっかりと確認することができるでしょう。
通常は六角円堂の正面格子の一部から中を拝観できますが、六角円堂の扉は開いていないため近くで見ることは難しいかもしれません。
しかし年に数回お地蔵様のご縁日に六角円堂の扉が開くため、重要文化財である鉄造地蔵菩薩立像を近くで見たい方は事前に日時を確認しお出かけしてみてはいかがでしょうか。
長光寺の境内には六角円堂などのほかにも、織田信長が愛飲したと伝えられている「臥松水(がしょうすい)」という井戸があります。
歴史や文化に触れることができる長光寺の境内をゆっくりと見て回るのも良いのではないでしょうか。
●所在地:愛知県稲沢市六角堂東町3-2-8
●重要文化財:地蔵堂六角円堂(明治39年制定)/鉄造地蔵菩薩立像(昭和35年制定)
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稲沢市の重要文化財があるお寺「安楽寺」
最後にご紹介するのは鎌倉時代に建立され、江戸時代後期に現在の地に移転してきと伝えられている歴史あるお寺の「安楽寺(奥田)」です。
稲沢市には安楽寺が2つあり、所在地によって「奥田」「船橋」をつけて使い分けています。
今回ご紹介するのは奥田の安楽寺ですが、船橋の安楽寺にも文化財が保管されているので両方訪ねてみるのも良いかも知れません。
安楽寺の重要文化財「木造阿弥陀如来及び両脇侍坐像」
奥田の安楽寺には平安時代につくられたとされる重要文化財「木造阿弥陀如来及び両脇侍坐像」は中尊の両脇に一回り小さい坐像が並ぶ三尊一具となっています。
通常阿弥陀三尊は中尊が坐像、両脇侍は立像といったケースが多く、三尊すべてが坐像というのも珍しいといえるでしょう。
重要文化財には昭和54年に制定され、翌年昭和55年と昭和56年には保存修理がおこなわれました。
中尊の阿弥陀如来と右手の観音菩薩、左手の勢至菩薩は美しい黄金色で保存状態が良いことを感じ取ることができます。
また像の大きさは中尊が約168cm、両脇侍は約110cmとなっており、頭部が小さくスマートなバランスや温かみのある優雅な面相など平安時代末期の定朝様式の特徴が見られる像です。
重要文化財である木造阿弥陀如来及び両脇侍坐像は、通常収蔵庫内に安置されている姿をガラスの格子戸を通して見ることができるでしょう。
しかし年に10日ほど収蔵庫の扉が開かれることがあるため、近くで拝見したい場合は事前に日時を問い合わせて訪ねてみても良いのではないでしょうか。
またこちらの安楽寺には、国の重要文化財だけでなく愛知県や稲沢市の指定文化財も収蔵されています。
自然豊かで広い境内には歴史を感じさせる金比羅堂などもあるため、お散歩がてら境内を巡ってみるのもおすすめです。
●所在地:愛知県稲沢市奥田町5584
●重要文化財:木造阿弥陀如来及び両脇侍坐像(昭和54年制定)
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まとめ
今回ご紹介した萬徳寺の建造物である多宝塔や鎮守堂、長光寺の六角円堂とそこに納められている鉄造地蔵菩薩立像、安楽寺の木造阿弥陀三尊などは歴史に興味のある方にとっては気になるスポットといえるのではないでしょうか。
また重要文化財だけでなく、それぞれのお寺の境内や歴史ある建物をゆっくりと楽しむのもおすすめです。
稲沢市にお住まいの方はもちろん、これから稲沢市へのお引っ越しを考えている方もぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
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